もう答えは出ない所まで出尽くした気はするのだけれども、ぼくなりの考えを纏めてみる。相変わらず妄想に近しい考察だが、其処はどうか見逃して欲しい。
アメニュウドウは悲しんでいた。巨大な塔に身を寄せたは良いが、この建築物には一切の生き物が居なかった。
彼は自分以外の生き物を望んだ。日に日にその想いは強まっていき、遠い記憶の彼方にぼんやりと浮かぶ生き物達を思い浮かべては、それを現実にしたいと描き続けた。
そして、遂に彼は原生生物の創造に成功する。
彼は喜んだ。
彼にとって久し振りの現実の生き物だったからだ。彼は次々と、まるでこの塔を飾るかのように生物を作っていった。
だが、1つだけ問題があった……。
彼が触れると生き物達は姿を消していった。
彼らは彼の身体を覆う特殊な物質から生まれた存在。彼が触れれば統合されてしまうのは無理も無かった。その事実に気が付いた彼は、深い悲しみの底に突き落とされてしまう。
そんなある日、この塔を訪れた2体の生き物が居た。オリマーとルーイ、2人のホコタテ星人だ。
塔の前で記録に夢中になっているオリマーに対し、ルーイは早々にアメニュウドウの存在に気が付く。ルーイが物陰に隠れた事に気が付いたオリマーは漸くアメニュウドウを見つけた。
ピクミンを用いて返り討ちにされたアメニュウドウは塔の中に引き返して行く。自身が見た金色のお宝のような物体の存在が彼だと気が付かないまま、オリマーは嫌がるルーイを引き連れ、ピクミン達と共に哀しき獣の塔に乗り込む。
塔の最上階にて、何も無い事に不審を抱くオリマー。引き返そうとしてアメニュウドウに襲撃を食らう。身を挺して何とかルーイを逃がす事に成功するオリマーだったが、引き連れていたピクミンは全滅し自身が捕らわれの身に陥る。
アメニュウドウにとってはオリマーの存在等どうでも良かった。それが自身に統合される事の無い生物だと気が付く迄は……。
触れても統合される事は無く、自分の記憶にも無いこの生物にアメニュウドウは喜びを抱いた。毎日毎日(オリマーが一方的に逃げるだけの)鬼ごっこに明け暮れ、終わればオリマーを見守りながら夜を明かす日々。彼にとって幸せに他ならない時間だったであろう。
だが、ある時、この哀しき獣はオリマーの本音を聞いてしまう。
「早く故郷に帰りたい…。家族達の元へ…会社へと…」
楽しい時間だと思っていたこの日々が、この生物にとっては苦でしか無かったのだった。次第に起きている時間が短くなって行くオリマー。哀しき獣の心には戦慄が走っていた。このままの日々は続くのか、もう終わりを告げてしまうのか。
哀しき獣は徐々にオリマーに情を移して行く。
そんなある日、また別の3体の生き物が目の前に現れた。オリマー救出の為にピクミンを引き連れて来たのは、コッパイ星人であるアルフ、ブリトニー、チャーリーの3人。オリマーを奪われたくない一心でアメニュウドウは彼を体内に取り込み、保護しようとする。
だが、コッパイ星人とピクミンを前に抗うも、アメニュウドウの身体は徐々に小さくなっていき、オリマーを取り込む事さえままならない状態になってしまう。このままオリマーを取り込み続ければ、アメニュウドウと命運を共にしてしまうだろう。彼はそれでも構わなかった。オリマーを見知らぬ誰かに渡してしまう位ならば。その想いを止まらせたのはオリマーへの情けだった。孤独を味わい続けてきた彼には、孤独が何なのかがよく分かっていた。
『貴方達はこの人を守れますか?』
オリマーを解放するアメニュウドウ。但し、彼自身も生き延びる道を選んで……。
『一緒に生きて、また一緒に遊ぼうね…おりま』
妄想しか無い記事ですみません。
【ここからは移植後の追記】
という記事を凄く大昔にネットの海の片隅に放流し、今は大元のブログが提供元サイトの消滅という憂き目に遭って残っていないのだけれども、
何故かこのページを気に入った人がいたのか、実は原文がアーカイブに残っていたりします。何が保存者の心を動かしたのか分からないけど不思議な世の中だ……。
ピクミン3についてはその後、デラックス版がSwitchで発売されて、その中でオリマーについて多少掘り下げがあったみたいだけれど、
未プレイなのとアメニュウドウの掘り下げがあった訳ではなかった記憶があるのと、あとこの記事はオリジナル版を元に考察された妄想であることをご留意いただけたらと思います。