もう1年が過ぎたらしい。
やっと という気持ちと、
まだ という気持ちと、
もう という気持ちと、
すべてが入り交じっている。
父さんみたいに涙を流しながら、あなたの話をすることができたのなら、ぼくはいい子だったのでしょうか。
この1年、代わりにぼくが死ねたら良かったのになって何度思ったかな。
お母さん。
あなたのことをぼくはそう呼んだことがないね。
アンタ、とか、お前、とか、
ずっとそう呼んでた。
実の親だったはずなのにね。
小6の時、「私の両親はひどい人」という作文を書いたら、「悲しい内容だから楽しい思い出の話をして」と担任の先生に言われて、記憶の中で最も古い、5歳の時の記憶の話をまるで今起こったことかのように書いたことがあった。
あなたはその「悲しい内容の作文」を読んだらしいね。
そんな内容の話を書いて親に恥をかかせやがって、そう言って、ぼくを殴って追い出したね。
そのことが引き金だったのか、その後「お前なんか施設に行っちまえ」と言うようになった。
今にして思うと、あれ、もしかして学校から児童相談所に通報が入ったのかな。
あなたは何も言わずに逝っちゃったから分かんないや。
でもそれも、そんなこと書かせてごめんなさいって遺言に綴ってあったね。
ねえ、お母さん。
ぼくはどうすればあなたと仲良くやっていけたのだろうね?
まるで父さんを取る泥棒女のような扱いを受けたから、「俺は男として生まれたつもりだ。女になんか生まれたくなかった」って言ったね。
その時のあなたは残念そうに「産んだときは女の子だったはずなんだけどね〜」と言ったけど、声は嬉しそうだったのも覚えてる。
あなたは自分の子供さえ、自分の平和を脅かす存在だと認識していたんだなってその時から思っていた。
これも小6の時の話だね。
でもこれ本当だよ。俺は今でも自分の自認が男だよ。ずっと茶化されて笑われて奇人扱いされてきたけど。
これ以上障害の子供に増えてほしくなかったんだろうね。
何度もあなたは俺を女自認に戻そうとした。
正直言って反吐が出るかと思ったよ。
あなたのその部分は今でも大嫌いだ。
なあ、母さん。
アンタのこと、こうやって悪く言うのは何度もあるけど、その度に「あんなに素敵な人の悪口を言うなんて最低な奴だなお前!」って家族から言われるの、どうすりゃいいの?
俺がアンタの認知が歪んでるのかな。
それとも、アンタがかけた魔法に俺だけかからなかったのかな。
アンタのこと、どうしても誇って語れる親だと思っちゃいねーんだよ。
でもそれを露にすると、周りが怒るから黙ってる。
アンタのかけた魔法は一生解けやしないんだ。
あーあ、素晴らしいね。
素晴らしすぎて泣きたい。
死にてーなぁ、ハハハ。
何が正しいのかもう分かんねーや。
生きてなけりゃこんな面倒なこと考えなくていいのかな。
アンタの命日になる度に、こんな面倒なこと思い出して面倒な思考に付き合わなきゃなんねーのかな。
アンタがせめていい思い出を残してくれてたら良かったのにさ、俺の記憶の中に良い思い出が1個もねーんだ。
どーすんのよこれ、マジで。
他人のせいにするのなんてクッッッソダサいなーと思うけど、どうにもならないしどうにもできねーや。
参っちまうね、ホントに。
はー。
記憶喪失になるか死なせてくれ、ホント。
生地獄だよ、こんなの。
家に帰ってきたら母さんの好きだった曲だからって大音量で音楽が流れてる。
しんどい。
もう何も思い出したくない。
やめてほしい。
殺してほしい。
もう何も考えたくない。
殺して。
お願い。
死なせてくれ。
やめて。
つらい。
眠剤何粒飲めば死ねるかな。
抗欝薬もまだたくさんある。
全部酒で飲めば死ねるか?
どうすればいいのか分からない。
こんなの考えてるのが異常なんだ。
適応できない俺がおかしいんだ。
俺がおかしくてみんなは正常。
異物は消えるべき。
死んだ方がいい。
とりあえず首絞めてる。
落ち着くけど落ち着かない。
やっぱ死ぬべきなのかもしれない。
ごめんなさい。
ゆるして。
イヤホンして音楽全音量で流してる。
とりあえず少しだけ落ち着いて思考できるようになったと思う。
音楽は偉大。ありがとうノイズキャンセリング。
毎年こうなるのかなこれ。
耐えられる気がしないのだが。
吐き出し先がなくてここにうっかり全部書き連ねてるのダサ過ぎ。
死にたいなんて急に言われてもみんなの迷惑だから仕方ないね。
来年以降の自分がパニクらないように残しとこうね。